アナ日記
2012年2月
吉田幸
2012年2月3日  藤村 伊勢
子供ってすごい

2月2日、広島交響楽団が「ファン感謝デーコンサート」なるものを開催しました。来年度がプロ化40周年なのを記念しての、初めての試みです。私も日ごろからファンの一人ですが、この日は司会として参加してきました。

さて、クラシックのコンサートというと、最初から最後まで咳もクシャミもできない!というイメージがあるかもしれませんが、今回のコンサートはそんなイメージが吹き飛びました!セリフ付きで演奏するパフォーマンスがあったり、観客が参加するコーナーがあったり、お客さんとの距離が近い!いつもは見ることができない楽団員の素顔も垣間見える、そんなコンサートでした。

数あるコーナーの一つで、私が最も印象に残っている…というか、正直ヒヤッとしたコーナーがありました。「飛び入りで、ティンパニ ソロを演奏する!」というコーナーです。ちなみに、ティンパニとは、大きな打楽器。音程の違うものがいくつも並んでいて、オーケストラの骨組みともいえる、重要なポジションです。しかも、今回の課題曲は、映画「2001年宇宙の旅」でも有名になった、「ツァラトゥストラはかく語りき」という曲。正直、「私だったら無理〜!!」と思いましたし、広響の裏方さんも「打楽器経験のある人が手を挙げてくれるかも」なんておっしゃっていました。
(ところで、司会としては「手を挙げた人の中から誰を選ぶのか」これが重要任務。話すよりもよっぽど緊張する瞬間かもしれません。)
そして・・・「は〜い!」という声とともに真っ先に手を挙げてくれたのは、なんと小学一年の女の子!会場からは拍手喝采!…ですが、指揮者の秋山さんとティンパニの照沼さんの顔が一瞬ヒヤッとしたのを私は見逃しませんでした。かくいう私が一番ヒヤッとしたのですが…。

しかし、そんな心配はご無用でした。初めてティンパニに触れたその女の子は、ドとソ 2つの音のティンパニを交互に13回しっかりと叩き、立派にオーケストラをまとめたのです。緊張感に包まれていた会場が一気に温かい空気に変わった瞬間でした。

大人だったら緊張して失敗していたかもしれません。でもその子は、広響ティンパニ奏者の照沼さんの言うとおり本当に素直に、しかも一生懸命叩いたのです。
「無心」そのものでした。そして、「やっぱり子供って飲み込みが早いなぁ〜」と、ただただ関心してしまったのです。
私も、久しぶりに無心になって新しいことに挑戦してみたい気持ちに駆られました。
「無心」なかなかなれませんが、たまにはいいですよね。

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