Eタウン
2005年1月15日
生き方・自分流「自然と暮らす」
持続可能な
「霞ヶ関の官僚のPCで『持』と打っただけで『持続可能な』と出てくるぐらい流行っています。投資したものがまた新しい何かを生み出して行かなければ、地球のサイクルはうまくいかないと、官僚も考えはじめているわけ。今回紹介した二組のケースはまさに持続可能な生活。地に足についた生活が出来ていれば、戦争が起こっただの石油危機だのに振り回されなくて済みそうだ」
コータリ人形
■田舎でイキイキ!人も羨む超こだわり生活を夫婦でエンジョイ
スローライフを考える「田舎暮らしの達人」シリーズ第2弾は、50代と30代の二組のご夫婦をご紹介。いずれもちょっと都会では考えられない、かなりこだわった生活を楽しんでいらっしゃいます。ちょっと視点を変えてみれば、田舎ならではのメリットもいろいろあるようですよ。
「前回のシリーズでは、仕事は都会、住むのは田舎、というケースをご紹介したんですが、今回は田舎で生計も立てているご夫婦です」
「最近は社会が厳しくなってきたせいか、50才で一度自分をリセットして、貯えを持ってどこかへ生活の場を移そうという風潮が目立ってきてる」
「そうか50才なのか、、、、ボクはもう2年も過ぎてしまった」
「まだダイジョーブ、間に合いますよぉ」

■豊かな自然が残る山里に、インド料理店出現!!
50才を人生の一区切りと考えていた辻 寛さんと博子さんのご夫婦が、福山市内から府中市上下町に居を移したのは4年前のこと。22年間営業したインド料理店を、心機一転、豊かな自然の中で再び開こうとやってきたわけです。廃屋に近かった木造家屋を改造したお店の名「プラ シャンティ」とは古代インド語で「平和な場所、安らかなところ」という意味とか。メニューの食材も出来るだけ家の前の畑で作ったものというから、美味しくないわけがありません。田舎暮らしに抵抗があったという妻の博子さんも、今では自給自足に近い、しかも程よい緊張感があるここでの生活にすっかり満足。
「ここにきて僕は風邪をひいてないんだね。水も空気もいいんでしょうね。土を掘ったり木を切ったり、汗をかいたあとの爽快感。体がよみがえるカンジがあって気持ちいいですよ」と寛さん。
オープン当初は「こんなところ(田舎)にお客が来るわけない」と言っていた地元の人も、この頃は「こんなところにも人が来るのか」と評価が反転(笑)。それにしても本当の豊かさって、人と自然の折り合いがうまくついている生活から生まれてくるものなんですね。
インド料理「プラ シャンティ」
TEL 0847-62-2658 (※完全予約制です)
「ご主人はビートルズ世代ということで、彼らの使っていたインド楽器シタールがインドへ傾注するきっかけになったようです」
「田舎では自分のやっただけのことが、そのまんま返ってくるとおっしゃってましたが、自分の感覚と生活がジャストフィットしてるんでしょうね」

■乗馬の達人夫婦は乗馬のために田舎を目指す?!
どこか日本離れした賀茂郡大和町の広大な大地の中に立つ「苅谷乗馬クラブ」。ここは、広島を代表する乗馬のプロフェッショナル、苅谷幸生さんが、同じく乗馬の選手である妻の聡美さんと運営する、知る人ぞ知る乗馬クラブです。オープンは2002年7月。福山市で幼い頃から乗馬をやりはじめた幸生さん、1996年の広島国体では成年男子標準障害飛越競技で見事優勝。昨年の埼玉国体で同じ種目で準優勝を果たすなど、今も現役で活躍中。おっと、聡美さんも広島国体少年馬場馬術で優勝するなど負けていません。馬術が縁で結ばれた二人は、馬にとって最も適した環境としてこの大和町移住を決意。夏涼しくて冬は寒く、水量の豊かな川が近くを流れており、道路を走るクルマの音が、ある程度の刺激となる場所、、、まさに大和町がピッタリだったんですね。今では18頭の馬を所有し、会員もおよそ50人。一人でも多くの人に乗馬の楽しみを知ってもらおうと指導にも熱が入ります。
「馬を飼うにしても子供を育てるにしても、自分の理想を描いたことなかったんですけど、こういうのが理想なのかなぁと最近思うようになりました。日常生活が同じように同じように生活出来ることが幸せなのかなぁと思いますね」と聡美さん。うん、確かにこちらまでしっかり幸せが伝わってくる、若い家族です。
苅谷乗馬クラブ
TEL 0847-34-1089
「フツーなら奥さんを説得するのが大変なのに、こちらは奥さんがすごく理解を示してくれててイイなー」
「500何十キロの馬がポーンと飛んじゃうんだから、タイクツもしません」


BACK

Copyright (C) 2002-2005, RCC BROADCASTING CO.,LTD. All rights reserved.