Eタウン
2005年1月22日
神足祐司 in USA「これが最新の車と家電だ!」
■これがアメリカの底力?!夢の車、ゾクゾク
カーマニアとしても知られる神足さん、まずはモーターシティ、デトロイトでの「2005北米国際自動車ショー」へ。いや、車好きでなくとも、このきらびやかなデザイン、最先端技術には、ただため息がでるばかりですが神足さんの印象は?
◎ゼネラルモータース
「新型燃料電池を搭載した《シークイル》。GM(ゼネラルモータース)のトップが、ダイムラ−・クライスラーと手を組んで、コレを開発するんだと最初に宣言したものが、カタチになったわけです」
◎フォード
「《ハーレーダビッドソンF-150》は人気のあるオートバイのピックアップトラック版。スポーツカー《シェルビーGR-1》は昔あった《コブラ》にメッキ処理を施したもので、眩しいぜっ!ってカンジ。コンセプトカー《サイナス》はちょっと変わりダネで、シートが後ろ向きに倒れまして、リアウインドウに備えられた大画面で映像が楽しめちゃう」
◎ダイムラー・クライスラー
「《ジープ・ハリケーン》は4輪独立操舵になっていまして、エンジンも前と後ろに別々に付いてる力持ち。4シーター・ピックアップ《ジープ・グラデュエーター》ももちろん、ジープはこちらの稼ぎ頭なんだよね。コンセプトカー《ファイヤーパワー》は、環境なんか関係ねぇ、ガソリンバカバカ使うぞ、って雰囲気」
◎マツダ
「マツダはフォードに物凄く期待されている。コンセプトカー《MX-クロスポルト》みたいな、小さい車を上手にまとめあげる力がアメリカにはあまりないんです。ポルシェも注目していたみたいですよ」
◎トヨタ
「スーパースポーツカー《レクサスLF-A》はトヨタのアメリカブランドである『レクサス』からですけど、なんだか静か〜に出してきてるんです」
◎ホンダ
「ピックアップトラック《リッジライン》もそうだけど、アメリカではやっぱり大きな車が人気。なので、外国メーカーが容易に入れないよう特別に関税が設けられているもんだから、ホンダもニッサンもトヨタもアメリカ国内に工場を作って市場を押さえてしまったわけ」
◎ニッサン
「米国で初デザインのクーペ《アジィール》やSUVコンセプトカー《インフィニティ・クラーザ》などを見てもわかるように、日本車はデザインも技術も素晴らしいから、ますますアメリカは危機感を感じて、今回のように環境と技術と言う二本立てで巻き返しを図ろうとしているんです」
◎メルセデスベンツ
「最高峰スーパースポーツ《SLRマクラーレン》は、世界で一番高いクーペと呼ばれています。でもドイツのメーカーも静かだったなぁ。4+2シーター6人乗り《Vision R》は3列シートで日本のどっかの車と似てない?日本メーカーの前例が刺激になっている気がしますね」
◎BMW
「クラス初のSAV《X3》を出して来ました。アメリカではとにかく4輪駆動で背の高い車がウケている。で、やっぱりこちらも環境との二本立てで水素エンジン車《H2R》。マツダのロータリーエンジンとも繋がる考え方をしてます」
「結論で言うと、アメリカはどう巻き返しを図ろうとしているんですか?」
「ハイブリッド車に関しても日本車が先がけてやってしまったもんだから、環境面でもパワー面でも、全部網羅しないと日本を押さえ切れなくなって来てるんです」
「ところで『日本もドイツも静かにしていた』という言葉の真意は?」
「なにしろ車はアメリカの基幹産業ですから、図に乗っていると政治的な報復があるかもしれない。それを恐れてちょっと静かにしておこうということでしょうね。ま、あんまり大きな声じゃ言えないけどサ」

■目立ってナンボのラスベガスで、とびきり光ってた家電とは?
次に向かったのは、ラスベガスで開催された2005国際家電見本市。いきなりモンローとプレスリーのソックリさん(?)に囲まれてすっかり上機嫌の神足さん。ちょっとぉ、しっかりレポートお願いしますよっ。
「とにかくアイデア商品が多かったですね。たとえばコンピューターですが、腕時計タイプのモノが出来たりして、どんどん小さくなっちゃってる。テレビゲーム合体エアロバイクは、実際試してイイ汗かきました。金属探知機、クロマキー写真なんかも面白かった。さて、本命のDVD新規格競争。先に出たブルーレイディスクで固まっているかというとそうでもなく、もっと安く作りましょうということで出て来たのがHD DVD。高度な性能か、安くいくかの勝負で五分五分だけど、命運はソフトメーカーをどれだけ引き付けられるかにかかっているでしょうね。大型テレビのせめぎ合いも面白い。各メーカーそれぞれが『世界最大』をうたっているんだから(笑)。サンフランシスコの『Macworld&Expo2005』も覗いて来たんですが、500ドルのPCを出してきました。それからチューインガムサイズのシリコンオーディオ《iPodshuffle》、これは今やアメリカのスタンダードになりましたね」
「冷蔵庫なんかのいわゆる白モノ家電というのは、あんまり進化してないみたいですね」
「そう。映像とかの楽しみの分野で、どう人を魅了していくかが主流です」


BACK

Copyright (C) 2002-2005, RCC BROADCASTING CO.,LTD. All rights reserved.