広島大学放送公開講座


テレビ科目テーマ 「夢を叶えるバイオ技術」

 バイオテクノロジーは21世紀の生命科学・技術として、私たちに豊かな生活をもたらすと期待されています。特に将来問題となる人口過剰による食料不足問題、エネルギー・資源枯渇問題や、現在すでに危惧されている環境問題、 エイズをはじめとした感染症やガン・遺伝病などさまざまな問題解決を可能にするといわれています。さらに、私たちが日頃抱いている疑問・関心、例えば「人間はどこからきたのか」、「不老不死になれるのか」、「映画で見た恐竜やマンモスの復活はできるのか」などなど、これら多くの問題についてバイオは具体的な答えを出そうとしています。夢を叶えるバイオ技術として、本講座では幾つかのトピックスを分かやすく解説する6回の放送番組です。

中国放送 午前5:30〜6:00 毎週土曜日(テレビ科目)

放送回 放送日 中心テーマ 各 回 の 内 容 担当講師
10月7日 酵母:生命の仕組みがいちばんよくわかる生物 「酵母」はパンやあらゆる酒を造るのに利用される伝統的な有用微生物である。最近の研究で酵母とヒトの細胞は遺伝子、たんぱく質レベルで驚くほど似ていることがわかり、注目されている。旧くて新しい微生物酵母を解説する。 工学部 教授

宮川都吉

10月14日 ゲノム科学:生物の遺伝子情報をまるごと読みとる ―その意味 生物の遺伝情報が次々と解読されている。すでに50種類以上の細菌と酵母菌、線虫、などで全解読が終了している。まもなくヒトでも完了する。これらのゲノム情報の多方面における利用の可能性について議論する。 工学部 教授

山田 隆

10月21日 アレルギー疾患の克服を目指して ダニアレルギー、スギ花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は年々増加傾向にあり、大きな社会問題の一つになっている。その問題解決に向かってのワクチン開発への取り組みを紹介する。 工学部 助教授

重田征子

10月28日 脂質と健康 脂質は現在、肥満の原因物質として摂取を控えることが推奨されている。しかし、脂質は人間の体の健康を維持するためのきわめて重要な働きをしている。この様な脂質の働きとどの様な脂質の摂取が必要かを講義する。 工学部 教授

鈴木 修

11月4日 廃水・廃棄物から天然ガスをつくる 人口増加と社会の高度化により、有機汚濁物質を多量に含む廃水・廃棄物量が増大し、環境が悪化している。これらの有機物をバイオ技術により天然ガス(メタン)に変えるメタン発酵の仕組と最近の技術について話す。 先端物質科学研究科 教授

西尾尚道

11月11日 地球をまもる小さな生き物 微生物は多種多様な化学物質を分解したり、蓄積したり、識別したりする能力を持つ。この微生物が持つ多才な能力を活用して、汚染環境の浄化、環境汚染の防止、環境汚染物質のモニタリングを行う環境バイオテクノロジーについて紹介する。 工学部 助教授

加藤純一


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