第432回中国放送番組審議会概要

 

(中国放送役員会議室)

 第432回中国放送放送番組審議会は7月27日開かれ、まず7月20日放送のテレビ番組で民教協中四国地区研究協議会記念番組「魚(いお)つりっこ」を合評しました。
 「魚つりっこ」は、漁師の町尾道市吉和地区に昭和52年まであった子供たちの寄宿舎「尾道学寮」を通して「家庭」と「教育」「戦後の開発」をテーマにした1時間の特別番組です。

全体の番組の評価は大きく2つに分かれました。

○評価するものとしては

  • 取材された当時の吉和地区では、家船(いえふね)という暮らしの中で親が子供から逃げ出さずにしっかり向き合っていた。今日の「教育」と「環境」という2つの問題が堅苦しくなく表現してあり感心した。ピアノやギター等のBGMも叙情的でよかった。

  • 自分自身も瀬戸内海沿岸で育ち、世代も似ているのでとても懐かしく、すんなり受け入れられた。当時どこも生活は貧しかったが、海は豊かで私たちは感性豊かに育ててもらったと思う。なかに使われた当時のモノクロの写真のよさも 改めて感じた。

  • 教育とは、豊かさとは何だろうかと考えさせられた。世紀末を前に20世紀は物質の世紀ではあったが精神的には後退しているのでは。精神的発展こそ 21世紀の課題だと感じている。

○一方で

  • 登場する人に印象に残る言葉がたくさんあったにも関らず、番組を通して何を言いたいのか分からなかった。

  • 家庭と教育、高度成長と環境、産業の変遷などテーマが多様で、今なぜ、吉和地区の尾道学寮なのか描ききれていない。全体を通してのストーリー性がなかったと思う。事前準備が足りなかったのでは・・・・
等の指摘もありました。


 つづいてこの1ヶ月の放送番組についての審議に移り、まず事務局側から6月27日放送のノーカット番組「テレビ討論亀井邦夫・小森龍邦」について、視聴者からの反応などが報告されました。委員側からは「あの対談はやることに意義があり、よかった」と思う。また「パパたいむ」について「先日、村下孝蔵の特集を組んでいたが、内容もあり、マンネリ化をくつがえすいい企画だった」などの意見が出されました。

◆今回の出席委員は

副委員長

村上 俊二  

委   員

中畝みのり

見延 典子

曽我見 義則

山中 昭

 

山坂 淑子

三好 久美子

田坂 貢二

局側出席者

代表取締役社長

金井 宏一郎

代表取締役専務

戸田 武男

取締役テレビ局長

藤川 信弘

取締役報道制作局長

佐々木 典明

取締役ラジオ局長

玉木 実

取締役技術局長

火原 幹夫

取締役企画室長

安東 善博

報道制作局テレビ制作部

尾崎 祈美子

番組審議会事務局長

鈴木 信宏

番組審議会事務局

上迫 涼子

   ◇次回は9月28日に開かれます。

以  上

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