第495回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)

5月番組審議会は、日曜日の午前5時15分から放送している民教協の全国ネット番組「生きる×2〜バカになろう!〜」を審議しました。
「生きる×2」は、「生き方上手な人達の元気の秘訣を探る」中高年応援ドキュメンタリー番組で、民間放送教育協会に加盟している系列を越えた全国33の放送局が交代で制作しています。
RCCが制作した「バカになろう!」は、過疎からふるさとを守ろうと荒れた田畑をボランティアで耕し始めたのをきっかけに、その活動が徐々に収入となり仕事となって、地域みんなの生きがいとなっていった三次市三和町のおじさん達を描いた番組です。
番組視聴後、委員の方々からは次のようなご意見、ご感想をいただきました。

  • こういう人達がいて、こういう生き方があることを紹介していて面白かった。
    この人達の生業は一体何なのか若干気になりましたが、私もこの人達の年代に近づいているので、元気でバカになろうという精神は、非常に素晴らしいと思いながら拝見しました。


  • 「世の中の流れを一寸立ち止まって考えてみよう」という番組だと思いますが、このような番組は早朝ではなくもう少し遅い時間帯に放送して欲しい。そうすれば、もっと多くの人たちに見てもらえると思う。


  • 30代の人が見たい番組がコンセプトであれば、まず朝の5時台は誰も見ないと思います。今回はお年寄りをクローズアップした番組でしたので、時間帯も内容もいいと思いますが、違う世代の人たちに見てもらうためには、もう少し番組テーマの問題、放送時間の問題など考えていただきたいと思います。


  • 私も、朝早い時間帯での放送はもったいないという感じがしました。
    内容的には、ボランティア活動に始まって、いろんな工夫をしながら収入を得るようになり会社組織になった。本当に、皆さん生き生きと活動されていて、見ている側もうれしく楽しくなりました。見ていて何か得るものがいっぱいあった気がします。


  • 極めてよくできた番組であったと思います。地域の活性化あるいは町おこし、村おこしにとって必要なのは、実は物でも金でも行政でもなくて人そのもの、あるいは人の活動そのものであるということを予感させながら番組が展開したので狙いが分かりやすく、登場された方々が非常に個性豊かで面白かったと思います。


  • 「噂を広めてバカを作ろう」とか「バカになろう」「ぼちぼちと事を起こす」「村おこしに必要なものは、若者、バカ者、よそ者」など番組の中で出て来たセリフが泣かせた。


  • この番組が、単に地域の紹介ではないということが、カメラワークに表れていたと感じた。地域の風景は遠景など少しだけで、人物を固定カメラ方式で時折下側からアップの形で撮っていた。人物の印象を深める効果があったように思います。


  • 中山間部や島嶼部の村おこし、町おこしということになると、若い方が出てきにくいということがあります。欲を言えば、もう少し若い人が欲しかったと思います。


  • 番組を非常に楽しんで見ました。制作意図も見事に表現されている番組だというふうに思いました。
    活動の全貌をナレーションで上手に説明されていましたので、一つ一つの活動が散発的ではなく、全体の中で位置づけることができた。非常に聞きやすくて見やすかった。若干、ナレーション依存型かなという気はしましたが止むを得ないかなと思います。


  • 全く演技がなくて、活動そのものを追いかけて十分エンターテイメントとしての価値があるという意味では、いい取材をされたと思います。


  • ナレーションをディレクター自身がされたということでしたが、思いが伝わり良かったと思います。


<文責 番組審議会事務局>

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