第500回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)
2005年12月20日

十二月は、全国ネット番組「細木数子のズバリ言うわよ!」を審議しました。
この番組は、細木数子をメインに滝沢秀明・くりぃむしちゅーの4人が、毎回ゲストを迎え、細木さんが感じていること思うことなどをゲストや視聴者にズバッとぶつけることで、視聴者がスカッとするような番組を目指しています。
番組視聴後、委員の方々からは、次のようなご意見ご感想を頂きました。

  • 面白い番組ができたなと思いました。
    この番組は、甘え社会の中で若い女の子を叱る場面が結構あり、叱らない親に代わって彼女がしつけをやっている。そこが受けているのかなと思いました。


  • 世の中のルールをはっきり言われるので良いという反面、女はどうあるべきという発言が多く、フェミニズム的傾向に対するバックフラッシュではないかという感じがします。
    占いを肯定しているという意見については、六星占術や四柱推命も統計学にある程度基づいているので、あまり真剣に見なければ、まあいいのではないかと思います。


  • 視聴者のみなさんが、細木さんのことをすごい先生と思い、言われることが全て正しいと思って見ると、ちょっと怖いかなという気がします。娯楽番組としては面白いので、その辺りの程度問題かなと感じました。


  • 細木数子さんのキャラクターを活かしながら、うまく作られている番組だと思います。この種の番組が多くなれば、たぶん飽きられてくるでしょうが、それを長続きさせようと無理をすると、間違った方向に進み易いのかなという気がします。
    常識として持っていなければいけない事柄をアドバイスしてくれる。自分の親ができない話をしてくれる。高校生を集めて、親代わりにズバリ言ってくれるところに良い印象を持っています。


  • パートによっては教養的な面もあって、若い人達に物事を教えるには、こういう風に笑いをとりながら教えるのがいいのかなと思いました。ただ、視聴率が良いからと、全局がこのような番組に走ると、堪ったものではないので、そこのけじめは必要だと感じました。


  • 明確に物事を言うことがはばかれるような社会に、ズバッと言わせることで視聴者と同一化させる。一種のカタルシス効果を持っている番組だと思います。
    占い師のように非合理な世界に生きている人が言うから、素直に受け入れることができる。そういう意味で、中々おもしろい分野の番組なのかもしれない。そんな印象を持ちました。


<文責 番組審議会事務局>

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