第519回中国放送番組審議会概要

開催日: 2007年10月23日
場  所: 中国放送役員会議室

初めに、先月に引き続き11月に米子で行われるJNN系列放送番組審議会近畿中四国地区協議会の議題について話し合いが行われ、RCC番組審議会はテレビ番組「細木数子のズバリ言うわよ」を取り上げることが決まりました。
続いて、9月8日放送のテレビ番組、「サムライ前田智徳2000安打達成 ケガと涙を乗りこえて」の審議に入りました。
この番組は、広島東洋カープの前田智徳選手が9月1日にプロ野球史上36人目の2000本安打達成を記念して制作されたものです。1990年のデビュー以来、18年にわたり挑戦と努力を重ね、相次ぐ足の怪我に泣かされた前田選手の軌跡を追ったもので、中学、高校時代を過した熊本も取材。彼を取り巻く様々な人々のインタビューを交えて構成されています。
番組を視聴後、委員の方からは次のようなご意見をいただきました。

  • いいタイミングで放送され、地元の局として非常に良いことだと思う。


  • 前田選手がカープ球団ではなかったら2000本安打は出なかったのではないか。また、前田選手に対して愛情がなかったらこのような番組は出来なかったと思う。


  • 前田選手はあまりしゃべらないし、プライベートなことは出さない人なので製作には苦労されたと思う。本編46分は長い。30分くらいだとコンパクトになったと思う。


  • 中日の落合監督や二宮清純氏など外部の客観的視点が入っている作りになっていた。次回は二宮清純氏との対談をして、くだけた前田選手を見たい。


  • これまで前田選手のことをよく知らなかったが、番組を見て、精神的にも技術的にもすごいものを持ち、信念とこだわりがある人だということが伝わった。怪我の時「前田は死にました。」という一言があるが、本人の感想が聞けるともっと良かったと思う。


  • お祝い番組ということで内容は予測のつく番組だが、期待以上によく出来ていた。これはRCCの今までの実績の結果だと思う。特に、途中から女性のナレーターに替わったところが良かった。但し、低迷しているカープの現状を入れるともっと厚みが出たと思う。


  • 前田選手の高校時代の下宿先の女性のインタビューはよく取れたなと思う。


  • アキレス腱断裂の後のインタビューがもっとあれば良かったと思う。


  • 天才であっても、挫折を乗り越えて努力して栄光を掴んでいる。これは、スポーツを志す青少年や一般の社会人にも、スポーツ、野球を愛する動機になるので、そういう過程をもっと紹介してほしかった。


  • 天才と言われるが、高校時代からすごく努力をしてきたのがよくわかった。


  • 放送も見たが、いつ見てもいいと思った。あえて苦言を言うと、中日の落合監督がバッティングは天才だ、簡単に打つと言っていたが、技術的な問題が明確になれば、カープの若い人たちがどこをどういう具合に学べばいいかが伝わる。前田選手の技術論をちゃんと作ると日本の野球文化の財産になる。これはRCCにしか出来ないと思う。


番組プロデューサーは、前田選手のインタビューを軸にして構成していくのがいい作り方だと思うが、今回は球団からインタビューをシャットアウトされた。そのため、過去の映像のいいところを探して製作した。また、1995年のケガの時も、病院やリハビリ中の撮影が禁止されていたことなどを説明しました。
中国放送では、番組審議会でいただいたご意見はこれからの番組作りに生かして行きます。

<文責:中国放送番組審議会事務局>

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