今回審議したのは、ラジオ番組「三村敏之は何を伝えたかったのか」
(2009年11月8日放送)でした。
この番組は、61歳の若さで亡くなった元広島カープ監督・三村敏之さんを偲ぶ40分の内容で、生前 三村さんと関わりの深かった方々へのインタビューを中心に構成しています。
番組を企画・制作し、自らパーソナリティを務めた坂上アナは、「監督やV1戦士のイメージばかりが三村さんではない。優れた人間性や社会を見る目、それに頭脳や努力を今一度伝えたいという思いでした」と制作意図について語っています。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- 三村さんの知られていない側面や人間性が分かってよかった。ただ「何を伝えたいのか」というタイトルは、少し言いすぎか。
- 行きつけの美容院の人のインタビューから始まった。意外な入り方であり、エピソードも非常に良かった。ただ実績や経歴紹介が長かった。もっとエピソードが欲しかった。
- 三村さんが好んだ歌「夜霧よ今夜もありがとう」は長い。ワンコーラスでよかった。あの部分を他の何かに使えたのではないか。
- 往年のカープファンには、たまらない内容だったのではないか。ぜひ映像化してDVDにしてもらいたいと思う。
- 三村さんが考えていたことを特徴的に出せば、もっと深みのある番組になったと思う。
- エピソードを聞いて、非常に人間味あふれる人であることが分かった。ただ 追悼番組としては、少しテンポが速いような印象を受ける。
- 選手として共にプレーした阿南さんや古葉さんが、三村さんをどのように見ていたのかぜひ聞きたかった。
【番組担当・坂上アナウンサーの応答】
- 曲が長いというご指摘は、確かに今改めて聞いてそう思います。これくらいの長さの番組なら、この程度の時間かなという先入観がありました。
- もっと多くのエピソードが欲しいというお話がありましたが、三村さんが亡くなって5日後の放送だったため、時間的な制約、難しさがありました。
【雑感】
今回は、番組批評の一方で、亡くなった三村さんの思い出話に会議が大いに盛り上がり、和やかな審議会となりました。中でも、昭和50年のV1戦士としての姿が、印象深く思い出に残っているようでした。市民の心に 永く生き続ける存在となることでしょう。