今回審議したのは、テレビ番組「THE 戦国グルメ」
(2010年2月13日放送)でした。
これは、JNN系列28局ネットで全国放送された1時間24分の番組です。
【担当プロデューサーの説明】
お昼の番組であり、子どもからお年寄りまで楽しんでもらえる内容を心がけました。一番幅広い年代が見るのは何かと考えて「戦国」という答えに落ち着きました。アニメの映像を入れ、敷居の低い分かりやすい番組作りにしたつもりです。広島の戦国武将・毛利元就も取り上げようとしましたが、他の武将に比べ、「食」とのエピソードが弱いので見送りました。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- 出演者のいろんなトークとクイズで 楽しみながら学ぶことが出来た。この番組全体の狙いが、無理なく進行出来ていた。また 珍しい「かやの油」に焦点を当てただけではなく、今まで全く知らなかった戦国武将の本格的な取材がキチンとなされていた。
- おもしろい番組だったと思う。特に、武将の「食」へのこだわりや、いかに体力を付けるかに苦心した跡が伺えておもしろかった。
- 広島のことや毛利元就が出てこなかったのは、少し残念。とは言え、アニメの映像が戦国ムードを作り上げてよかったと思う。
- アニメは、子どもやゲームに親しむ世代に訴えやすく、興味を惹くという効果があり、使い方がうまいと思った。
- 番組宣伝で「家康の死因は?」と聞いて、「また 鯛の天ぷらの話か」と思った。しかし番組を見て、いい意味で予想を裏切られた。非常に掘り下げた内容でよかった。
- 「戦国」と「グルメ」を絡ませて これだけの番組作りが出来るのは素晴らしいと思った。番組最後の「かやの油」を鹿児島まで追いかけて取材するのは凄い。
- この番組のリポーターは、食べた感想を人がイメージできるように、自分の言葉で表現している。「柑橘系のほろ苦さ」とか「苦い香りが追いかけてくる」という表現は、なかなかスッと出てこない。お見事だ。
【番組担当・坂上アナウンサーの応答】
- かやの油で天ぷらを揚げてもらうのは、苦労しました。十分な量がなく、何とか少ない量で揚げられるように、天ぷら屋さんと工夫しました。最初は「かやの油」については、分からないことばかりで苦労しましたが、結果的には面白かったかなと思います。
【その他】
また 今回の審議会では、テレビとラジオの担当局長が、「春の番組新編成」について、委員の皆さんにご説明しました。