今回審議したのは、2015年8月1日に放送したラジオ番組「青い６５３号～未来へ駆けるヒロシマ被爆電車」です。被爆70年となった昨年、広島電鉄は被爆電車の一部に原爆投下当時の青の塗装を復元しました。原爆投下から数日後に運行を再開した広島電鉄で当時運転を担当したお二人の女性に話を伺いながら、復元された電車で市内を走行しながら、生中継を行いました。
この番組は平成28年日本民間放送連盟賞のラジオ報道番組で優秀賞を受賞しました。
原爆が投下され廃墟となった広島で、実際に運転をした当時女学生のお二人に、復元された被爆電車の中でお話を聴きたいということから、この番組が始まりました。
原爆投下当時の話をどのように聞き出すかをポイントに制作しました。
広島の町になじんでいる路面電車ですが、あえて被爆電車を使って、実際そこに乗っていた、被爆された方達に話を聞くということで、いつもは身近なものに実はこんな過去があるということを掘り下げるということで、もう一度思い出してもらう。忘れちゃいけないという思いから、この番組を作りました。
今回から佐々木茂喜委員が番組審議会に加わりました。