第468回中国放送番組審議会の審議の概要

(於 中国放送役員会議室)

第468回中国放送番組審議会は、11月26日に開催されました。
番組審議の前に、事務局から9月の審議番組「小さな島の片隅で〜原爆小頭症 信子」が、本年度上期のギャラクシー賞選考で7作品の1本に選ばれ、今後下期の7作品が選ばれ、来年5月に大賞1作品 優秀賞3本 選奨10本が決定しますとの報告がされました。
続いて、番組の審議を行い11月11日放送の深夜自社制作番組「モテモテロックナイト」を審議しました。
番組のコンセプトは、広島の若きクリエーター・金の卵達を応援する番組で、今回はメイクアップアーティストを目指す4人によるバトル「グランドチャンピオン大会」の模様で出演は、ハリガネロック・松本裕見子とRCCの女子アナ4人です。
番組視聴後、委員の方々から下記の御意見ご感想をいただきました。

  • (A委員)
    深夜だから若い人達が見ている番組なのだろうが、メイクとなると男には分からない。
    但し、若い女性が見れば、自分の化粧とか美について再認識したのではないか。
    今回はメイクと言うことだったが、この次、モテモテロックナイトは何をやるのかとの期待は持たせる。今度は、男女とも興味を抱かせるテーマを取上げて欲しい。

  • (B委員)
    バラエティー番組は、得てして昔風にいえば俗悪的な要素を含んでいるものだが、そのようなところは無かった。化粧で1時間持つのかなと思って見ていたが、ハリガネロックのトークで聞かせたし、ゲストの荒さんのコメントも「料理の鉄人」を思わせる解説振りで見せた。まあ内容にも拠るのでしょうが、若者がながら族的に見る番組なのかなという印象です。

  • (C委員)
    僕が寝ている時間帯の番組だが、見るもの全てが新鮮に感じた。私も変身願望が少しはあるので、化粧というのはおもしろかった。ネットのバラエティー番組は、おふざけが過ぎるかなと思う番組が多いが、この番組は嫌味の無いノリでギリギリの線で抑えられている。今後、若きクリエーター達の中で、どのような人材を発掘するか視聴率を維持していく上でもキーワードになるのではないか。広島の底力というか若い力を発掘していってもらいたい。

  • (D委員)
    お化粧も低年齢化してきて、中学生の間で流行っているということなので、世間を反映しているのでしょう。タレントのハリガネロックは会話の調子が良くて面白いし、モデルの女子アナも綺麗で、見ていて嫌な感じはしなかった。ただ化粧の話題で40分が終わってしまうのはどうかなと思うが、プロを目指す若者を応援するものであれば意義があるのかな。

  • (E委員)
    深夜番組にも面白くて愉快な番組があるというのが分かった。進行役のふたりもユーモアがあって面白かったし、お笑いの中に化粧のノウハウが入っていて教養的な面もある。若い男性も美意識というか身だしなみには関心があるようだし、受験勉強の合間の息抜きとして見るにはいい番組ではないか。この後何をやるのかとの期待感を持たせる。

  • (F委員)
    「モテモテロックナイト」をモテたい若者が見て、メークをしたらモテる。巧く作っている。若い美容師達がチャレンジして、自分もやってみたいとの夢を与えていて、なかなか心理をついた作り方だと思う。また、人をけなす番組が多い中で、ゲストの荒さんという人が、良いところを褒めながら自ら手本を示す構成で好感が持てる番組になっていた。

  • (G委員)
    長いなと思いながら見ていたが、ハリガネロックという芸人は良いね。お笑いはドタバタしてうるさいことが多い中でお笑いにしてはいいなと思った。但し、番組としてはただ面白く可笑しければいいということにはならない。底を流れるガンとしたものが欲しい。若い視聴者なら、自分も将来あの仕事につきたいと思わせるとか、出演者は自信をもって生きていけるとか、そこの所を押さえる必要がある。
    化粧の技術だけじゃない部分、チャレンジャー達の人柄・人間性あるいは美容師になりたいと思ったキッカケが伝わってこなかった。

  • (委員長)
    この時間帯の番組は、全体的に俗悪になりやすいので心配しながら見ていたが、視聴者への情報提供もかなり入っている。自分の将来について、職業とか進路に関係する情報を提供しようとの努力が見られる。ただメイクバトルへのチャレンジャーを取上げるなら、出場するまでのプロセス・苦労話など織り込めば、若者以外の層が見て、また違った感動を与えられる可能性があると思います。全体的には、いい評価だったと思います。

  • (プロデューサー)
    今後、いただいた御意見を参考にしながら番組作りをしていきたいと思います。
    最後に、番組の中にありました映画の告知について説明致します。
    番組で映画を作ろうということになり、この度完成12月広島市内のシネツインで上映する運びになりました。タイトルは「Mine」です。

  • (委員長)
    11月7日山口で開催されたJNN番組審議会近畿中四国協議会について説明
    ・メディア規制3法案について、他局の委員の方からこのような法案が出てきた背景をメディア側も考えなければならない。番組審議会は、その役割を十分果たさなくてはならないなどの意見が出された。
    ・キー局とローカル局が共同で番組制作して欲しいとの要望に対して、TBSは既に共同制作しています。との回答に対してRCC編成制作からその内容を説明。

    その他この一ヶ月RCCの放送に対して御意見があれば発言ください。
    特になし

  • (委員長)
    では、これで第468回中国放送番組審議会をおわります。次回は、12月17日(火)15時に開催します。

    ◎審議会における改善意見に対してとった措置及びその年月
     <特になし>

    ◎審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合における、その公表の内容、方法及びその年月日
    ・ラジオ番組「RCC番組審議会だより」で番組審議会概要を放送
     平成14年12月8日(日) 5:55〜6:00
    ・番組審議会概要を本社・福山放送局で常置、インターネットのRCCホームページに掲載

平成14年11月26日
中国放送番組審議会
出席委員(敬称略)
委員長
上田 良文
 
副委員長
桑田 整
 
委  員
三好久美子
清水 恵

野村 純孝
上田みどり

丸本 たかし
青木 暢之
以上、8名の方々です。

以  上

トップへ戻る


Copyright (C) 2002, RCC Broadcasting Company. All rights reserved.
E-mail to rcc@rcc.net