第496回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)

6月の番組審議会は、夕方のニュース番組「イブニング・ニュース広島」を審議しました。
その日の動きをいち早く、分かりやすく伝える。特に災害や事件事故情報は、より早く対応することをコンセプトに見せ方なども工夫しながらニュースを制作しています。一方で、視聴者が見たいものを出すべきなのか、伝えなければいけないニュースを出すべきなのか、スタッフは日々葛藤しながら取り組んでいます。
番組視聴後、委員の方々からは次のようなご意見ご感想をいただきました。

  • 全体的には面白く見せてもらいました。ニュースは、視聴者が見たいものを取り上げるべきなのかRCCが伝えるべきと考えたものを取り上げるのかとの話がありましたが、けっこうバランスよく入っていたのではないかと思います。伝えたいニュースに入ると思いますが、「命の尊さ」を訴えた「命のメッセージ」は、とても感動した。
    一番おもしろかったのは、修道大学の講義を生徒の親が体験するニュース、一生懸命講義を受けている親にインタビューした場面で、学生が居眠りしているシーンを出された。あれは最高にタイミングが良くて、こういう面白さもあってもいいかなと感じました。


  • とてもタイムリーな話題を取り上げていて、いい内容だったと思いました。
    球場建設地問題のアンケート結果の発表がありましたが、色んな立場の人の意見が聞きたかった。本通り商店街とか駅前商店街の方の意見はよく聞きますが、他の地域の意見を取り上げてみてもおもしろかったかなと思います。
    あとは、県東部出身者にとっては、東部地域の話題がないのは非常に寂しい。もう少し県全体の話題を取り上げて欲しい。


  • 私の周りの主婦というか女性の方々に、このニュース番組のことを聞いてみました。かなり評判が良かったです。番組とは関係ありませんが、プロ野球のテレビ中継は、広島市民球場で行われる試合は放送しないで、他球場でのカープ戦を放送した方が球場へ観に行く人が多くなるという意見を言う人もいました。


  • ニュースネタをいろんな分野からピックアップして作っている。大変なエネルギーを使っていることに感心いたしました。これだけ豊富に品揃えするというのは、本当に直に視聴者に訴えていくという努力を一生懸命やっているなと感心いたしました。


  • ニュース番組は、1回見ただけでどうのこうのというのは難しいです。特ダネを追いかける精神というのは必要なことだと思います。これからもバランスを考えながら続けていただきたい。「命のメッセージ」のニュースは、長い期間をかけて追いかけてきたことがテロップの月日を見て分かりました。これからは、そういう姿勢が大切になってくると思います。


  • あんぐるeのコーナーで取り上げた「命のメッセージ」は、それぞれの遺族の方々の悲しみなどはとてもよく分かりましたが、加害者への呼びかけというかメッセージ性が少し弱い感じがしました。
     アンケートものでいつも感じることですが、小学校に行くか行かないかのような子どもの意見を聞いて、それで何か濁しているところがある。もう少しきちんと意見が言える人に聞いて貰いたい。


  • 報道番組というのは迅速な事実報道と入念な取材に基づくいわゆる特ダネ報道があり、そのバランスが大事だと思いますが、常に同じパターンでやっていくとどっちも食い足りないということになる。折角これだけの時間枠を持っているわけですから、ある曜日については特ダネの部分を多くするような編集の仕方をご検討になったほうがいいのではないかと思います。
    アンケートニュースは最近やたらに多いですが、感覚的にどっちがいいという答えを出しても問題解決にならない。例えば、こちらを選ぶ場合にはこういう問題点があって、あちらを選ぶ場合にはこういうリスクがあるということを踏まえた上で、きちんとアンケートを取る必要があると感じました。また、報道番組の場合には、事実報道と同時に「なぜ」というところまで回答していただくような報道が必要なのではないかと感じました。


その他、RCC側から6月21日から24日まで「鯉まつり」と銘打って、地元でのカープ戦4試合をテレビ中継した。野村選手の2000本安打もかかっていたこともあり、いろんな応援を企画し、テレビ画面をL字に切り、カープファンから送られてくる応援メールを字幕でどんどん紹介するなどしたことを報告しました。

<文責 番組審議会事務局>

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