第502回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)
2006年2月28日

2月の番組審議会は、ネット番組「爆笑問題の大バク天!」を審議しました。
この番組は2月18日に放送したもので、若手のお笑い芸人が料理作りに挑む様を面白おかしく描いています。
「バク天!」は、2003年の秋から始まりこの3月4日で終了しましたが、社団法人青少年育成広島県民会議から子供に好ましくないテレビ番組の一つとして「バク天!」が挙がり、放送の自粛を求める文書が届きました。レイザーラモンが奇声を発しながら腰を振ったり、人間にとって大切な愛情や誠意、思いやりを否定的に捉えていると言うのが理由です。
番組視聴後、委員の方々からは

  • 問題だとされた日の番組を見ていないので何とも言えませんが、男の料理として見ればあの程度だろうなと思います。買い物では、男はつい格好をつけてムダに買ったりする所があります。そこらは、子どもたちも笑って見ればいいのではないかと思います。そこまで子供たちに悪い影響を与えるだろうかという感じがしました。


  • 子どもの成長にとって有益なものは、美しくきれいなもの、大人が郷愁を感ずるものを見せれば、子どもが健全に育つというのは、信仰に近いものではないかと思います。多様な価値観を持った子どもを育てるという観点に立てば、いろんな番組を見せることも必要だと思います。


  • レイザーラモンを見るのはイヤなので、あの程度の露出でホっとしました。番組の中身は、食材の使い方と作り方などバカげているけれども、目くじら立てるほどのことではないと思って見ました。


  • 私には小さな孫がいますが、非常に興味を持ってこのような番組を見ています。悪影響があると思ったのは、怒ったような言い方を何度も繰り返し、最後には怒りに満ちたような言い方をするところで、判断力の乏しい子どもたちはすぐ真似をすると思います。
    全体的に、子どもには見せたくない番組だと思いました。


  • 土曜日のあの時間帯は、一家団欒の大切な時間だと思いますが、何かお笑いでごまかしている感じがします。番組にもう一工夫あれば、子ども達にいい影響を与えることが出来るかもしれない。おちゃらけ番組で終わっているのはもったいない気がします。


  • 放送局は、質の高い番組を提供することを考えなければいけないと思います。多くのバラエティー番組の評判が悪いのは、お笑いタレントのキャラクターと、その言葉だけに頼った番組構成をしているので、どうしても強い刺激を求め、きつい表現になっているからだと思います。それを防ぐためには、作り手の側が、出演者の個性だけに頼らない番組構成を考える努力を忘れずにやっていただくことしかないという気がします。


などのご意見ご感想を頂きました。

<文責 番組審議会事務局>

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