第503回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)
2006年3月28日

3月の番組審議会は、ラジオ・テレビの新年度編成について報告した後、自社制作のテレビ番組「芸北パプリカ物語〜1年生農家の奮闘記」を審議しました。
この番組は、昨年3月に県立農業大学を卒業した20歳の女性が、実家の援助を受けることなく、在学中に研究していたパプリカを地元芸北で栽培することを決意します。途中、出産という予期せぬ出来事も乗り越えパプリカを出荷するまでを、1年間をかけて取材・制作した作品です。
番組視聴後、委員の方々からは

  • 家族のあり方に焦点を当てたいのか、農家の厳しさを出したいのか。それとも地産地消なのか焦点をどこに当てたいのかが伝わってこなかった。でも、作る側のほのぼのとした気持ちとか、農家の人達の農作物への思いは伝わってきた。


  • 全てがハッピーで綺麗だなという印象を強く受けました。 農業は、こんなに楽しく簡単にできるものなのでしょうか。その根底に流れる大変さというものが描けていれば、我々の胸にもっと響いてきたのではないかと思います。


  • 1年間かけて12回ロケをされたということですが、それらが平板的に月ごとに並べられている。30分という限られた時間の中で作る難しさがあるのかも知れませんが、パプリカか彼女どちらかに焦点を絞った方が訴える力があったのではないかと感じました。


  • パプリカの栽培に初めて挑戦して「失敗してもいいかな」という彼女のコメントがちょっと残念だった。農業の大変さを描く意味で、ロケも好天の時ばかりでなく悪天候の作業も見たかった。それから、家庭で出来るパプリカの料理法の紹介がもう2つ3つあっても面白かったのではないかと思いました。


  • 放送時間やターゲットを考えれば、自ずと内容も決まってくるのではないかと思います。誰に向けて、何を発信するのか。コンセプトをはっきりさせれば、視聴者がより理解できる内容になったのではないかなと思いました。


  • 麦わら帽子を被り汚れたタオルを腰につけた姿など、農業は暗いイメージで捉えられがちですが、そうではないということをこの番組は描いており、うれしく感じました。


  • 農業だけを切り離して番組にしないで、我々の生活との繋がりが実感できるようなものにしていくことが大事なことだと思います。


などのご意見ご感想を頂きました。

<文責 番組審議会事務局>

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