第535回中国放送番組審議会概要

開催日: 2009年3月24日
場  所: 中国放送役員会議室

今回審議したのは、ラジオ番組「63年目の新聞記者〜35歳の女性記者を取材して」(2009年8月16日放送)でした。原爆投下から63年の月日が流れ、原爆被害の継承が困難になっている中、中国新聞社はどのように原爆報道していこうとしているのか?番組では35歳の女性記者を取材し、彼女の思いと苦悩を描きました。

委員の方々からは以下のご意見、ご感想をいただきました。

  • 原爆報道が曲がり角だということは伝わった。


  • 今の若い人が新聞を読んでいないということを押さえて、記者がどんな思いで取材しているのか。それがどのように伝わっているかが客観的にわかり、非常に良かった。


  • 新聞だけではなく、ラジオも毎年継続して伝えていくことが大切だと改めて思った。


  • 番組を聞く前に企画意図を聞いたのである程度理解が出来た。それがなかったら分かり辛かったかもしれない。


  • 報道の問題なのか、平和の問題か、戦争をやめるということなのか、ポイントがほしかった。


  • 番組を途中から聞いた人は内容が理解できない。「原爆報道の曲がり角」などのキーワードを節目、節目で連呼すると番組の意図が伝わってくると思う。


  • 原爆報道の継承が問題なのに、記者が人事異動があるので明日はわからないというコメントがあった。それを批判しないで出してしまったことで、番組が軽くなってしまった。


  • 記者の身長が150cmといっていたが、なぜ身長を言う必要があるのか?


  • ブルース・スプリングスティーンの曲を使用していたが、彼が原爆資料館を訪れ、帰りの新幹線の中で一言もしゃべらなかったという前振りがあったので意味がわかり、非常に良い選曲だった。


  • 日本語の音楽の方がよかった。


  • 平岡元広島市長のインタビューは原爆報道の問題点を鋭く突き、きちんと提示していて良かった。


  • 平岡元広島市長の話は戦争をしてはいけないとか、原爆を使ってはいけないということをどのように伝えるかという主旨の発言で、この番組には登場させなかった方が良かった。


番組プロデューサーは、日々の原爆報道は核廃絶を訴えかけるものではあるが、政治的状況も紹介する必要があると思い、平岡元市長のインタビューを入れた。また、ブルース・スプリングスティーンの「ザ・ライジング」という曲を使用したのは、この番組を聞いた人に立ち上がってもらいたいとの思いだと話しました。

また、ラジオ、テレビの春編成の説明も行いました。ラジオでは、「桑原しおりの基町こまち」(火曜〜金曜日午後3時放送)が始まること。テレビはネット番組を中心に大きく改編。アンガールズが出演するスポーツバラエティ番組「じゃんが2スタジアム ひろしまスポーツ応援団」(水曜日夜7時50分〜)が4月29日にスタートすることなどを報告しました。
今回の番組審議会で二宮皓さんが委員長に選任されました。
<文責:中国放送番組審議会事務局>

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