2007年RCCテレビ秋の番組情報

自社制作 単発番組
第22回民教協スペシャル

『失くした二つのリンゴ 〜没後60年・長谷川テルが遺したもの〜(仮題)』

2008年2月11日(月) 時間未定 放送
(財)民間放送教育協会(略して民教協)は既存のネット系列局を超え、それぞれの地域を代表する全国33の民間テレビ局で組織されています。
「民教協スペシャル」は、民教協が毎年加盟局に呼びかける番組企画コンペです。22回目を迎えた今年、RCCとして初めて最優秀賞に輝き、現在、全国放送に向けて制作にかかっています。
番組内容
日中戦争前夜、自らの意思で中国に渡り平和活動に身を投じた国際エスペランティスト、長谷川テル(1912〜1947)は、中国で日本兵に向けて戦争を止めるようにラジオ放送で訴えかけました。当時の東京の新聞で「売国奴」と名指しで糾弾された彼女は、日本の家族の身を案じながらも、平和を求めてマイクに向かいました。

その長谷川テルが、34歳の短い人生を終える前に残したエスペラント語の詩に「失くした二つのリンゴ」があります。子どもの生命力、元気の象徴ともいえる「赤いほっぺ」を「リンゴ」に例え、テル自身の「二つリンゴ」は戦争によって失ったが、それは中国で日本で世界で「赤いリンゴ」が永遠に実らせるために先に落ちた無数のリンゴの中の二つに過ぎないと結びます。この詩は、病床の彼女が、日本に残した母に捧げたものでした。

民族のしがらみを越えて、自分の信念で祖国に対峙した長谷川テル。その足跡を、0歳のときに、テルと死別し、日中国交回復後に帰化した長女の暁子さんが辿ります。日中間の不遇の時代を生き抜いた母と娘を通じて、「二人の女性」の生き方から「国家とは何か」「自由とは何か」を考えていきます。
制作秘話
取材班は8月に2週間の中国取材を終えました。長谷川テルが初めて中国に降り立った上海から南京、武漢、重慶、北京、そして中国東北部のハルビン。短い生涯を閉じたジャムス(黒龍江省)まで長女暁子さんと七都市を回りました。
RCCの取材団は、行った先々でマスコミの取材を受け、新聞やテレビなどで紹介され、現地でも関心を集めました。
中国・重慶での取材風景
中国・重慶での取材風景



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